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アンガーマネジメント研修での発見!!

6秒待っても怒りが消えるわけではない、などいろいろな学び・発見がありました。アンガーマネジメントファシリテーター研修を受講してみての所感をシェアさせていただきます。

怒ってもよい→そりゃそうだ

言われてみれば当然ですが、講義の中で、そもそも「怒ってもよい」というメッセージがあったのですが、そりゃそうだ、と気づかされました。もしかすると、怒ってはいけない、怒りは悪、のように思っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そもそも怒りは、健全なものなのです。喜怒哀楽と言われる通り、人間の感情の基本です。しかも、怒りはそもそも人間の防御本能のひとつ。どうマネジメントするかがポイントになるということです。

なので、アンガーマネジメント協会では、アンガーマネジメントのことを怒りで後悔しないことと定義されていらっしゃいます。なるほどです。

怒りの連鎖を断ち切ろう

 ちなみに、アンガーマネジメント協会では、「怒りの連鎖を断ち切ろう」を理念にされていらっしゃいます。連鎖を断ち切るというのは、本当に大事なことだと思います。逆に言うと、怒りは連鎖していきます。上司から部下へ、部下から家族へ、子供から友達へ、友達から親へ、親から職場へと。

怒りは、どういうふうに発生するのか?

 怒りは、ある人の存在や、ある人の行動があるから起こるのではなく、一人ひとり皆が持っている「こうあるべき」「こうあって欲しい」「信じて思い込んでいること」などから外れたシーンに出くわしたことをきっかけにして、沸き起こるものと定義されています。かつ、いつでも同じ怒りの量ではなく、その時々の精神的な状態や体調などによっても、怒りの量は変わるとのこと。これまた、なるほどと思いました。

一人ひとりの怒る基準は、実は大きく異なる

 「こうあるべき」という基準は人によって様々なであり、またその度合いも本当に様々です。例えば、遅刻をしてきた人がいる。3、4分の遅刻であればなんとも思わない人もいるでしょう。一方で、1分でも、1秒でも遅れてきたら許せない、という人もいます。考えてみればそういうもの。自分の「こうあるべき」というのを相手も同じであると思い込んでしまうと、不信感や衝突が生まれます。相手の基準は?というのに少し思いをはせてみるとよいとのことです。

怒りが生じたとき6秒待ってみる

 自分が怒ったとき、6秒待ってみると良い。これを聞いたことがある人も多いと思います。ただし、ここで踏まえておきたいのは、6秒待っても、決して怒りが消えてなくなるわけではないという点です。あくまで、6秒待つと理性が介入する余地が大きくなってくるとのこと。自身の怒りに基づく、咄嗟の反応、反射にはくれぐれも要注意。また、無意識に態度となって表れてしまい、相手を怖がらせたり、不快に感じさせたりする場合もあるので、そこも留意が必要ということです。

自分の怒りから自分自身について学ぶ

 仕事のシーンで、怒りの感情が生じてしまうということはどうしてもあります。それは致し方ないことでもあります。そのとき、自分はどういうことに怒るのか、また、どういう基準で怒るのかをまず理解することが非常にポイントとなります。そのうえで、その状況をどうすれば打開でき、自分自身もまわりのメンバーも気持ちの良い状態になるのかの作戦を考え対処をしていくことが肝要とのことです。もちろん、対処しようがない、どうしようもないこともあるでしょう。もし、自分は対処をしないと決めたのであれば、気にしすぎないことも大事になると思います。

 

 怒りは、自分の「こうあるべき」という基準に沿ったものであり、自然なもの。これを肝に銘じながら、上手にマネジメントしていくこと。特に、リーダーほど、このマネジメントがポイントになると思います。アンガーマネジメントの考え方を、単なる怒りのコントロールに留まらず、マネジメント手法のひとつとして取り入れていきたいと思います。

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人的資本イノベーション研究所は、「日本の人的資本を世界最高水準へ」を掲げ、その実現に向けてコミットしています。人的資本経営の成功に向けた伴走、人的資本イノベーションに関する講演、書籍等の執筆を数々手掛ける岡本 努が代表を務めます。これからの時代にイノベーションを起こす人的資本マネジメントのことならお任せください。